新宿・歌舞伎町2丁目の象徴として親しまれたオスローバッティングセンターが営業を終了したのは、2026年10月31日のことでした。公式発表およびビル管理関係者の証言によると、閉館の主たる要因は「建物の老朽化に伴う維持管理限界」と「不動産賃貸借契約の満了」にあります。
昭和後期に開業した同ビルは、築年数の経過に伴い耐震改修や配管・電気系統の大規模更新が不可欠な段階に達していました。屋上にネットを張り巡らせ、重量のあるピッチングマシンを常時稼働させる構造上、躯体にかかる負荷は一般的な雑居ビル以上に大きく、安全基準を維持するための改修費用は莫大な試算となっていました。
折しも当時は感染症拡大に伴う営業自粛や夜間人流の急減が重なり、歌舞伎町の夜間経済(ナイトタイムエコノミー)が大きな転換期を迎えていた時期です。深夜から早朝にかけて賑わいを見せていた同店も稼働率の低下を余儀なくされ、設備投資の回収見通しが立たなくなったことが、営業終了を決断する決定打となりました。