だが、歳月は二人の距離を確実に変えていった。二十代を迎え、それぞれが個人の現場で酸いも甘いも経験する中で、自然と互いの苦悩や背負ってきた荷物の重さを理解するようになる。かつてのギクシャクした空気は、腹を割って本音を語り合える大人同士の絆へと変わっていった。
「あいつがいたから、自分も妥協せずにここまで来られた」――そう口にできるようになった現在の二人は、プライベートでも酒を酌み交わすほどの関係性を築いている。絶対的なエースとして先頭を走り続けた山田と、多才な感性でグループに深みを与え続けた中島。異なるベクトルで研鑽を積んだ二人が並び立つ姿には、長い時間を共有した者にしか出せない凄みがある。