番組のヒットに伴い、主役商品である「前田のランチクラッカー」は前代未聞の売れ行きを記録した。当時、関西圏のローカルメーカーに過ぎなかった前田製菓株式会社のもとには、全国の問屋や小売店から注文が殺到。工場の生産ラインは24時間フル稼働を余儀なくされた。
この現象は、当時の食品・製菓業界における流通構造そのものを塗り替える転換点となった。地方の中小メーカーであっても、テレビメディアの爆発力を味方につければ全国規模のナショナルブランドへと飛躍できることを実証したのだ。素朴な塩味とサクサクとした独特の食感は、メディアの話題性だけでなく確かな品質によってリピーターを獲得し、ロングセラーとしての地位を確立していった。