今日の巨大な車買取ビジネスの基礎を築いたのは、間違いなくガリバーの創業者である羽鳥兼市氏である。かつての中古車販売業といえば、店頭に展示された実物を直接見分して買い付けるアナログなやり方が主流だった。そこに風穴を開けたのが、画像をベースに全国の在庫を瞬時に検索・販売できるシステム「ドルフィネット」だ。
社名をアグリから株式会社IDOMへと変更した現在も、同社が主導した自動車流通業界のデジタル化は着実に進化を続けている。買取から自社店舗での直販へとつなぐ効率的な流通モデルを構築したことで、無駄な中間マージンをカットし、高額査定と納得感のある販売価格の両立を推し進めた歴史的背景がある。