SNSやネット掲示板、Q&Aサイトには、自身の学歴と実態のギャップに苦しむ当事者の切実な声が溢れています。
「書類選考は東大卒の看板で100%通るのに、最終面接やグループワークで全滅した。就職浪人を経て入社した会社でも、電話応対のメモすら満足に取れず、周囲の冷たい視線が突き刺さる」(20代・大手金融勤務の手記より)
「学生時代は一人で黙々と勉強していれば学年トップを取れた。しかし職場では『空気を読め』『適当にやっておいて』という曖昧な指示ばかり。具体的に何をすればいいか分からず、毎日胃痛に耐えている」(30代・メーカー開発職の告白)
こうした生きづらさの背景には、発達障害(ASD:自閉スペクトラム症、ADHD:注意欠如・多動症)の特性が学生時代に学力でマスキングされていたケースが少なくありません。
高い記憶力や論理的処理能力を持っていたため、構造化されたペーパーテストでは抜群の成果を出し、学生時代は「ちょっと風変わりな秀才」として見過ごされてきた人々です。しかし、社会に出て「マルチタスク」「対人交渉」「曖昧な状況判断」を同時に求められた途端、脳のワーキングメモリがオーバーフローを起こし、業務が崩壊してしまいます。