チアリーダーの演技は「常に笑顔」が基本原則です。しかし、その笑顔を支えているのは、格闘技や体操競技に匹敵するハードなフィジカルトレーニングに他なりません。
トップレベルの部活動における高校チアリーダーの練習メニューは、ウォーミングアップの段階から過酷を極めます。毎日の練習は、5km前後のランニングと徹底した体幹トレーニングからスタート。競技の性質上、体重を支えるベース(土台)と空中に舞うトップ(飛ばし手)の双方が、強固なインナーマッスルと瞬発力を備えていなければ命に関わる事故につながるためです。自重トレーニングに加え、メディシンボールを用いた体幹強化、180度以上の開脚を維持する過酷な柔軟体操が連日繰り返されます。
部員たちを悩ませるのが、大会や遠征メンバーを決める学内オーディションと選考基準の厳しさです。強豪校では部員数が100人を超えることも珍しくなく、大会の規定人数である16名〜24名の枠を巡って激しい学内選考が行われます。技術点だけでなく、声の大きさ、表情のキープ力、練習への参加態度、さらにはチームへの献身度が総合的に数値化され、上級生であっても基準に満たなければベンチ外となるシビアな実力主義が徹底されています。