今大会の西東京トーナメント表の勝ち上がりを振り返ると、ノーシード校の躍進やシード校同士の激突など、1回戦から波乱と見どころに満ちていました。とりわけベスト8以降は、全国レベルのチームが激突する屈指の好カードが目白押しとなりました。
東海大菅生の高校野球は、力強いスイングと140キロ台後半を投げる複数の本格派投手を軸に、準々決勝まで圧倒的な得点差で勝ち上がってきました。しかし、準決勝の早稲田実業戦では、相手の巧みな配球と堅い外野守備に阻まれ、あと一本が出ず惜敗。試合後の整列時、涙を流すバッテリーを主将が抱きしめる姿は、多くのファンの心を打ちました。
一方、知性派として名高い国学院久我山の対戦カードも注目を集めました。緻密なデータ分析と状況判断に基づいたスモールベースボールを展開し、強豪校を次々と撃破してベスト4に進出。準決勝の日大三高戦でも終盤まで1点差に食らいつく執念を見せ、西東京のレベルの高さを改めて証明しました。各校の試合結果を見るにつけ、わずかな守備の乱れや走塁判断が勝敗を分けるハイレベルな戦いであったことが浮き彫りになっています。