2019年9月に上演された舞台『さよなら西湖クン』(和田憲明演出)で俳優活動を再開した高畑裕太は、2026年現在、テレビのバラエティ番組や地上波連続ドラマには一切出演していません。スポンサー企業を抱える民放キー局への復帰ハードルは依然として極めて高く、彼自身もそこを目指すスタンスを取っていません。
現在の彼の主戦場は、小劇場を中心とした本格演劇の世界です。ハイバイなど気鋭の劇団のオーディションを受け、出演を重ねる中で、舞台関係者からは「感情の爆発力と生々しい身体性を兼ね備えた、得難い役者」として高い評価を得ています。また、自ら主宰するワークショップの開催や脚本の執筆、インディペンデントな映像制作など、表現者としての活動領域を着実に広げています。
ネット上の反応も、事件直後の激しいバッシング一色だった時代から変化が見られます。SNSや演劇ファンのコミュニティでは、「過去の過ちは消えないが、舞台で見せる覚悟と熱量は本物」「テレビに出ない形で演劇に真摯に向き合っている姿は評価できる」といった声が増加しています。一方で、「性加害容疑で逮捕された事実は一生拭えない」「被害者のことを考えると手放しで応援はできない」という厳しい意見も根強く存在しており、世論の分断は今なお続いています。