インターネット上の旅行情報において、誤解されやすいポイントや見落とされがちな盲点が存在します。事前に把握しておくべき現場の重要ポイントをまとめました。
第一の誤解は、「トンネルの水は直接がぶがぶ飲めるのか」という点です。坑内を流れる湧水は一見すると無色透明で極めて美しいですが、観賞用の通路に沿って流れているため、トンネル内で直接すくって飲むことは推奨されていません。湧水を味わいたい場合は、公園入口の外側に設置されている専用の水汲み場を利用するのが正しいマナーです。ここでは阿蘇カルデラが育んだミネラル豊富な名水を持ち帰ることができます(ポリタンクを持参する愛好者も多く見られます)。
第二の盲点は、公共交通機関でのアクセスルートです。2026年7月の南阿蘇鉄道全線復旧により、JR豊肥本線からの乗り入れが劇的に改善されました。最寄り駅である「高森駅」から公園までは約1km、徒歩で10〜12分程度と十分に歩ける距離です。レンタカーを利用しない鉄道ファンやインバウンド旅行者にとっても、アクセス障壁は大きく下がっています。自家用車の場合も、国道325号線から案内標識に従ってスムーズに入場でき、100台規模の無料駐車場が完備されています。
旅の満足度を左右する周辺ランチの選択肢についても押さえておきたいところです。高森町は全国的なブランド牛「あか牛」の激戦区であり、また古くからの郷土料理「高森田楽」の発祥地でもあります。
トンネル公園から車で数分のエリアには、炭火の囲炉裏を囲んで阿蘇のつるの子芋やヤマメを特製味噌で焼き上げる名店「高森田楽の里」や「高森田楽保存会」が点在しています。また、ジューシーで赤身の旨味が凝縮されたあか牛ステーキ丼を求めるなら、「やま康」などの人気店が定番ルートです。いずれの店舗も休日や行楽シーズンには長時間の行列が発生するため、トンネル見学の前後どちらで食事を取るか、綿密なタイムスケジュールを組むことが快適な観光の鍵となります。