競技の第一線を退いたアスリートが直面する「セカンドキャリアの壁」を、これほど軽やかに、かつダイナミックに打ち破った人物は稀です。高橋成美さんの現在の主たる活動軸は、JOC(日本オリンピック委員会)理事としてのスポーツ行政への参画と、唯一無二のタレント性・解説力を発揮するメディア出演の二刀流にあります。
2026年、当時29歳という史上最年少の若さでJOC理事に就任したニュースは、スポーツ界内外に大きな衝撃を与えました。単なる「若返りのシンボル」にとどまらず、冬季アスリートの現場感覚、マイナー種目であるペア競技で培った国際交渉力、そして後述する卓越した語学力を武器に、理事会でも堂々とした提言を重ねてきました。公式会議や国際シンポジウムの場では、選手ファーストの環境整備やアンチ・ドーピング教育、次世代育成プログラムの推進に尽力しています。
その一方で、松竹芸能に所属して展開するタレント活動では、従来の「お堅い五輪選手」のイメージを痛快に覆しています。トーク番組やバラエティ番組にゲスト出演した際に見せる、天真爛漫で裏表のないキャラクターは視聴者を魅了。「話が面白すぎる元五輪選手」「知的さと破天荒さのギャップが凄まじい」とSNSを中心に話題を呼び、文化人タレントとしても確固たる地位を築き上げています。