医療機関で実施されるマンモグラフィ(乳房X線撮影)において、受診者の乳腺タイプは米国放射線学会(ACR)の基準に基づき、乳腺濃度 4分類にグループ分けされます。
具体的には以下の4段階で評価が行われます。
- 脂肪性(Fatty):乳房のほぼ全体が脂肪で占められている状態(乳腺含有率10%未満)。
- 乳腺散在(Scattered fibroglandular densities):脂肪の中に乳腺組織が散らばっている状態(乳腺含有率10〜50%)。
- 不均一高濃度(Heterogeneously dense):乳腺組織が濃く広がり、小さな病変が隠れる可能性がある状態(乳腺含有率51〜75%)。
- 極めて高濃度(Extremely dense):乳腺組織が非常に密に詰まっており、検出感度が著しく低下する状態(乳腺含有率75%超)。
このうち「不均一高濃度」と「極めて高濃度」の2つを総称してデンスブレスト(高濃度乳腺)と呼びます。高濃度乳腺 判定 理由は、純粋にX線透過率から割り出される乳腺の密実さに基づいています。
ここで知っておくべき最大の構造的課題が、マンモグラフィの「白」と「白」の重なりです。X線の特性上、脂肪組織はX線を通しやすいためフィルム上では「黒(透過)」として写ります。一方で、正常な乳腺組織と乳がん病変(腫瘍や微細石灰化)は、どちらもX線を遮断するためマンモグラフィ 白く写るという共通の性質を持ちます。
脂肪が多い乳房であれば、黒い背景の中に白い腫瘍がくっきりと浮かび上がります。しかし高濃度乳腺の場合、背景となる乳腺自体が真っ白に写り込んでしまうため、同じく白く写るがん組織が完全に溶け込み、隠されてしまいます。これがいわゆる「マスキング効果」であり、乳がん検診 見落としを引き起こす最大の要因となっています。