丸竹を入手して自作する場合、適切な道具の選定と正しい手順を踏むことで、初心者でも滑らかで安全な樋を組み上げることができます。作業中の怪我を防ぎ、麺が引っかからずに流れる加工のポイントを順を追って解説します。
用意する工具は、ノコギリ、ナタ(または大型のマイナスドライバー)、木槌(ゴムハンマー)、平ノミ、金属ヤスリおよびサンドペーパー(#80〜#240)、厚手の皮手袋です。竹の繊維は非常に硬く鋭利なため、軍手ではなく防刃性のある皮手袋の着用が欠かせません。
加工の第一ステップは「竹割り」です。竹の端面の中央にナタの刃を当て、木槌でナタの背を軽く叩いて数センチ切り込みを入れます。切り込みにクサビまたはマイナスドライバーを差し込み、左右に押し広げるように力を加えると、竹本来の繊維に沿って「パキッ」と直線的に真っ二つに割れていきます。
最大の難所となるのが節取りの工程です。内側に残った硬い節を力任せに叩き落とそうとすると、竹本体が縦に裂けてしまう恐れがあります。確実なコツは、節の根本付近にノコギリで細かく数本の切れ目を入れてから、平ノミを節の根元に水平に当て、木槌で小刻みに叩いて削り落とすことです。
節を取り除いた後は、内面および両端の切断面に粗目のサンドペーパー(#80)をかけ、凹凸を完全に平滑にします。最後に細目のペーパー(#240)で仕上げ、指で触れてもささくれが一切引っかからない状態まで磨き上げます。この研磨を怠ると、流したそうめんが節に引っかかって滞留したり、食べる人が唇や指を怪我する直接的な原因になります。
組み立ての際は、全体の傾斜勾配を約15度〜17度(高低差:長さ1mあたり約15〜20cm)に設定するのが理想的です。傾斜が緩すぎると水流が滞って麺が止まり、急すぎると水流が速すぎて麺をすくい取れなくなります。脚部は細い竹や木材を3本束ね、麻紐や結束バンドで強固に三脚を組んで樋を支えます。