本宿地区で今最も熱い注目を集めているのが、駅から山間部や住宅街を結ぶ自動運転コミュニティバスの試みだ。高齢化が進む山間部集落と駅前商業施設との移動手段を確保するため、岡崎市と民間事業者がタッグを組んで始動したこのプロジェクトは、今年に入り完全無人運行(レベル4)の段階へと足を踏み入れた。
「以前は病院や買い物に出かけるのも一苦労だったが、本宿駅から自宅近くまで決まった時間に静かに迎えに来てくれる。若い人だけでなく、私たちシニア世代にとっても生活の質がまるで変わった」。駅前でバスを待っていた80代の女性は、笑顔でそう語る。持続可能な交通網の確立は、単なる利便性の追求にとどまらず、孤立しがちな地域コミュニティを再び繋ぎ直す太いパイプとなっている。