甘い誘惑には毒がある。かつて存在したAniTubeのクローンサイトや、動画共有プラットフォームを偽装した海外サーバーの多くには、訪問者の端末を密かに利用するスクリプトが埋め込まれている。再生ボタンに見せかけた透明なリンクをクリックしただけで、バックグラウンドで仮想通貨のマイニングを実行させられたり、身代金要求型ウイルス(ランサムウェア)に感染したりする事例は後を絶たない。
スマートフォンでアクセスした場合の被害も深刻だ。「システムが破損しています」といった偽の警告を表示して不正アプリのインストールを迫るフィッシング詐欺や、カレンダーアプリを乗っ取って不審な通知を送り続ける手口が横行している。さらに、著作権法上の観点からも、違法にアップロードされた動画と知りながらダウンロードする行為は明確な処罰の対象となる。
現在、正規の動画配信サービス各社は高画質なHDリマスター版を網羅しており、セキュリティリスクを冒してまで粗悪な海賊版を探す合理性はどこにもない。