今年の大会日程は例年以上の過密スケジュールとなり、予選から白熱した戦いが展開された。厳しい審査結果が順次発表されるたび、ホール全体が地鳴りのような拍手に包まれる。とりわけ金賞を獲得した実力校の演奏は、技術の精度のみならず曲の背景にある感情を見事に昇華させていた。
金賞受賞校の選曲傾向を独自取材で紐解くと、管楽器の重厚な音圧を生かす現代邦人作品から古典的な名曲まで、各校の強みを押し出す戦略的アプローチが浮き彫りになる。難易度の高いポリリズムを克服し、完璧なアンサンブルを構築した背景には、過酷な練習と緻密なスコアリーディングの積み重ねがあった。