二人の原点を語る上で避けて通れないのが、2003年に公開された映画『MOON CHILD』だ。当時、まだ子役として頭角を現し始めたばかりの本郷奏多が演じたのは、物語の核をなす主人公ショウの幼少期。そして大人になったショウの盟友・ケイを演じていたのが、すでに音楽界で絶対的なカリスマ性を確立していたGACKTだった。
撮影現場において、GACKTが幼い本郷に対して見せた接し方は、単なる共演者以上のあたたかさとプロとしての厳しさを兼ね備えたものだった。まだ少年だった本郷にとって、作品づくりに一切の妥協を許さないGACKTの立ち振る舞いは強烈な原体験となり、その後の役者人生の根幹を形作る大きな糧となった。