消えゆく日本の「気配」を記録し続ける理由——2026年、私たちが金曜の夜に『新日本風土記』を渇望するわけにまつわる役立つ知識を分かりやすく発信ます。

重厚でありながら、どこか慈しみに満ちた松平定知のナレーション。そして、作曲家・川井憲次が手掛ける郷愁を誘うメインテーマ。この二つの要素が合わさった瞬間、視聴者は時空を超えて日本列島のどこか深い場所へと連れ去られる。

風が木々を揺らすざわめき、波がテトラポットを打つ鈍い音、囲炉裏の薪が爆ぜるかすかな破裂音。番組内の音響設計は極限まで研ぎ澄まされており、耳を澄ますだけでその土地の温度や湿度まで伝わってくるかのようだ。映像だけでなく「音」で日本を体感させる構成が、作品に類まれな奥行きを与えている。