フリースはなぜ燃えやすい?焚き火・料理での着衣着火を防ぐ最新防寒術

フリースはなぜ燃えやすい?焚き火・料理での着衣着火を防ぐ最新防寒術

フリースはなぜ燃えやすい?焚き火・料理での着衣着火を防ぐ最新防寒術について見逃せない ポイントを厳選して解説いたします。

「フリースを着てキャンプの焚き火にあたっていたら、パチッと火の粉が飛んだ瞬間にジュッと大きな穴が開いた」「コンロの火に袖がかすっただけで一気に炎が立ち上がった」――SNSやネット上のコミュニティには、こうしたヒヤリハット体験が数多く寄せられています。結論から言えば、一般的なフリースは火気に対して極めて脆弱な衣類です。

フリースがここまで急速に燃え広がる背景には、素材本来の性質と加工形状という「2つの決定的な要素」が絡み合っています。

まず1つ目の要素は、主原料であるポリエステルなどの化学繊維が持つ特性です。石油を原料とする合成繊維は、熱を受けると融解しながら燃焼する性質を持っています。木綿などの天然繊維と異なり、高温に晒されるとドロドロに溶けながら激しく燃え続けるため、熱源が触れた瞬間に急激な燃焼反応を起こします。

そして2つ目の、より致命的な要素がフリース特有の「起毛構造」です。フリースは繊維を細かく毛羽立たせることで空気の層を作り出し、高い保温性を発揮します。しかし、この構造は火災の観点から見ると「大量の酸素を取り込んだ導火線」を身にまとっている状態と同義です。

繊維の表面に無数の細かい毛羽が存在し、それぞれの隙間に酸素がたっぷり含まれているため、わずかな種火が触れただけでも、目に見えないほどの超高速で炎が生地の表面を駆け抜けます。これが専門用語で「表面フラッシュ現象」と呼ばれる現象です。着用者が「熱い」と気付いた瞬間にはすでに上半身全体に炎が広がっているケースが多く、自力での初期消火を極めて困難にしています。

森 瞳
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森 瞳

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