ネット上の掲示板やSNSでは「天竜川水系の天然遡上が減って釣れなくなったのではないか」という懸念が囁かれることがあります。この噂の背景を検証すると、全国的な気候変動や天竜川河口域における海産稚鮎の遡上量変動という構造的要因が存在します。
実際の記録でも、かつて期待されていた天竜川河口産の確保量が年間35kg(約2万匹)前後に落ち込む年があるなど、天然資源の調達環境は決して平坦ではありません。しかし、浦川漁協ではこうした状況に対し、湖産種苗や高品質な人工種苗を適切に組み合わせた計画放流を実施。川全体へ万遍なく種苗を分散放流することで、資源密度を維持する対策を徹底しています。
また、近年の猛暑に伴い水温が朝方25℃、日中には27℃前後まで上昇する真夏日が増加しており、渇水による「川底の垢腐れ」や「青藻の付着」が食み跡(ハミアト)の形成に影響を与えるケースが見られます。適度な出水によって川底が洗い流された直後には、劇的に追いが活性化して爆釣劇が生まれるなど、水況の変化を見極めることが釣果を大きく左右します。