一方、公共放送としての矜持を保つ日本放送協会(NHK)も、変革の波と無縁ではない。毎朝の生活リズムに組み込まれてきた連続テレビ小説は、長寿番組ならではの底力を見せつつも、視聴スタイルの複線化に直面している。
朝8時の生放送をリビングで眺めるシニア層と、通勤通学の合間にNHKプラスで見逃しを追う現役世代。連続テレビ小説は今、ワンシチュエーションのテンポの良い会話劇を取り入れるなど、スマホの小画面視聴に耐えうる演出を巧みに注入している。朝の生放送の盤石さとデジタルの即時性が有機的に結びつき、視聴習慣の世代間断絶を防ぐ防波堤として機能している。