おたからやの店舗網が全国に急拡大した背景には、積極的なフランチャイズ(FC)展開があります。しかし、この急速な店舗増加こそがサービスの均質性を損ない、買取トラブル事例を生み出す温床となっている側面は否定できません。
直営店には経験豊富な専門バイヤーが配置されやすい一方、FC加盟店は異業種から参入したばかりのオーナーや、短期間の研修を受けただけのアルバイトスタッフが店頭に立つケースも珍しくありません。貴金属やブランド品の真贋判定や相場観の把握は本来、長年の現場経験を要する専門領域ですが、マニュアルや本部の遠隔画像査定に過度に依存することで、柔軟性や透明性に欠ける接客が発生します。
また、FC加盟店は本部に支払うロイヤリティや高額な店舗維持費を回収するため、各店舗に強い利益確保のプレッシャーがかかります。利益率を最大化しようとする焦りが、相場を大幅に下回る安値での買い叩きや、強引な引き留めといった悪質な営業手法につながる構造的リスクを抱えています。