日本の食品流通業において、独自のポジションを築いてきた名店たち。かつて業界の枠組みを塗り替えた熱きビジョン、例えば石井良夫が打ち立てた質の徹底追求は、時代を超えて業界全体に深く根付いている。現地へ自ら脚を運び、生産者と直接対話して買い付ける伝統のバイヤー精神は、いまや最新のサプライチェーンと融合し、さらなる進化を遂げた。
長年培われた海外メゾンとの強い信頼関係があるからこそ、一般市場に出回る前の貴重なヴィンテージワインや、生産量がごく限られた希少オイルの独占契約が可能となる。棚の一段一段に刻まれたストーリーに、客は惜しみなく対価を支払うのだ。