施設に足を踏み入れてまず息をのむのが、遮るもののない大パノラマだ。富士山世界文化遺産の構成資産群を背後に控え、裾野までくっきりと見渡せる展望スペースは、訪れる人々を無言の感動で包み込む。朝霧高原特有の澄んだ大気が、山肌の陰影を驚くほど鮮明に際立たせている。
多くの観光客が駐車場正面でカメラを構えるが、実は建物の裏手側に回り込むテラスデッキこそが最高の撮影スポットだ。午前中の順光の時間帯、緑の牧草地と青空、そしてそびえ立つ富士山のコントラストは息を呑むほど美しい。刻一刻と表情を変える雲の動きを眺めながら過ごす時間は、日常の喧騒を一瞬で忘れさせてくれる。