三島市の風土を語る上で欠かせないのが、街の至るところで見られる清冽な富士山の湧水です。富士山に降り注いだ雨や雪が、数十年から数百年の歳月をかけて三島溶岩流の間を通り抜け、市街地の随所から地上へと湧き出しています。
市街地を流れる源兵衛川は、かつて生活排水で汚濁した時期を乗り越え、市民・行政・NPOが一体となって美しい水辺を再生させた「せせらぎの街」の象徴です。初夏には天然のホタルが舞い、夏場には子どもたちが水遊びを楽しむ飛び石の遊歩道が整備され、都市機能と清流が隣り合わせの生活景観を生み出しています。
また、駿河湾からの黒潮の影響を受ける三島市は、年間を通じて極めて温暖な気候に恵まれています。冬でも氷点下まで冷え込む日は少なく、降雪を見ることは数年に一度あるかないかというレベルです。日照時間が長く晴天率が高いため、富士山を望む明るい景観が日々の暮らしに穏やかなリズムをもたらしています。