駅から少し歩を進めると、ノスタルジックな雰囲気を色濃く残す本町通りに出る。古びた看板や電柱、どこか懐かしい商店の屋根越しに、巨大な富士山が一直線に聳え立つ独特のアングルは、InstagramをはじめとするSNSで瞬く間に世界中へ拡散した。海外からの旅行者たちがこぞってシャッターを切るのも頷ける景色だ。
しかし、車道の交差点付近での過度な撮影行動は安全上の課題も生んでいる。現在では地元のボランティアや警備員による案内が徹底されており、歩道上の指定エリアや安全な画角からの撮影が推奨されている。知る人ぞ知る隠れた絶景ポイントは、本町通りから一本脇に入った路地の小道だ。昭和の生活感と富士山の静寂が同居する画角は、SNSの喧騒から離れた深みのある写真を約束してくれる。