2010年代の福士蒼汰といえば、過密な撮影スケジュールの中で常に何本もの主演作を掛け持ちする、まさに日本エンタメ界の「顔」だった。しかし20代後半から30代へと差し掛かる過程で、彼のキャリア戦略には明確な地殻変動が起きている。
民放のワンクール(3ヶ月)ドラマに追われる生活を抜け出し、一作一作に長い準備期間を充てるプロジェクトを厳選するスタイルへ。数ヶ月にわたって役に没頭し、国内外の監督とタッグを組む映画作業や舞台公演に重きを置くようになった。テレビ画面で見かけなくなったのは、彼がより濃密な制作環境へ足を踏み入れたからに他ならない。