キャリア構築の方法も二人では異なる。福士蒼汰は大作や話題作への出演が多い。漫画原作の実写化作品やシリーズもの、広く知られた原作を持つ作品に積極的に参加している。これにより、一定の観客動員が見込める作品で確実に存在感を示す戦略だ。
福士の出演作品リストを見ると、既に確立されたファンベースを持つ原作が多いことに気づく。「BLEACH」「ちはやふる」「曇天に笑う」など、いずれも原作ファンが多い作品だ。こうした作品で原作ファンを納得させる演技を見せることで、俳優としての信頼を積み重ねてきた。
中川大志の場合、より多様な作品に挑戦する傾向がある。大作から小規模な作品まで、作品の規模よりも役柄の面白さや監督との相性を重視しているように見える。NHKドラマから民放の深夜ドラマ、映画では邦画の青春ものから社会派作品まで、ジャンルを問わない出演歴だ。
この違いは、二人が目指す俳優像の違いを反映しているのかもしれない。福士は安定した人気を保ちながらトップ俳優としての地位を固める道を、中川は演技の幅を広げながら実力派としての評価を高める道を選んでいるように見える。