富山市ファミリーパークの最大の魅力は、一般的な展示型動物園とは一線を画す「里山共生型」のランドスケープデザインにあります。檻やフェンスで過度に遮るのではなく、呉羽丘陵の自然な地形や樹木を生かした環境エンリッチメントが導入されており、訪れる人々は森を散策しながら動物たちの息づかいを間近に感じることができます。
なかでも全国から動物ファンや研究者が足を運ぶ決定的な見どころが、国の特別天然記念物「ニホンライチョウ」の公開展示施設「ライチョウの森」です。富山市ファミリーパークは日本国内におけるライチョウの飼育下繁殖事業において中心的な役割を担っており、ガラス越しに繊細な羽毛の質感や季節による羽色の変化を観察できます。絶滅の危機に瀕する高山鳥の生態系保全に向けた取り組みを間近で学べる体験は、子どもから大人まで極めて高い教育的知見をもたらしてくれます。
さらに、園内にはツシマヤマネコやホンドタヌキ、ニホンザルといった日本の希少種・地域固有種から、アミメキリンやトラ、レッサーパンダまで約100種におよぶ動物が飼育されています。ふれあい体験が充実している「こどもどうぶつえん」や、ポニー乗馬体験など、子どもたちが直接命の温もりに触れ合えるプログラムも定期開催されています。