福留氏のキャリアは、日本のテレビ放送が成熟期を迎えるプロセスそのものでした。明治大学文学部を卒業後、1966年に日本テレビへアナウンサーとして入社。報道からスポーツ実況、バラエティまで幅広くこなす実力派として頭角を現します。
キャリアの決定打となったのが、1988年に初代司会者の徳光和夫氏からバトンを受け継いだ朝の情報番組『ズームイン!!朝!』の2代目メイン司会への就任でした。全国の系列局をつなぐ生中継で見せる臨機応変な掛け合いや、名物コーナー「プロ野球いれコミ情報」、そしてお茶の間を笑顔にした「あっち向いてホイ」など、持ち前の機転と歯切れの良い語り口で番組の黄金時代を築き上げました。
スタジオでの完璧なタイムキープと、現場のリポーターを温かく時に厳しく鼓舞する司会進行は、後進のアナウンサーたちにとって今なお「生放送の教科書」と称えられています。