1979年に富野由幸監督のもと、アニメーション制作会社サンライズ(現・バンダイナムコフィルムワークス)が送り出した『機動戦士ガンダム』は、従来のロボットアニメの常識を覆すリアルな戦争描写と人間ドラマで日本のアニメ史を塗り替えた。そのIPは現在、バンダイナムコホールディングスの主力事業として巨大な市場を形成している。
SFアニメの金字塔として世界的なエンタメ産業に君臨する一方で、福島の草の根から生まれたこの鉄像は、公式の洗練されたマーチャンダイジングとは対極の魅力を解き放つ。本家が誇る精密なメカニックデザインと、手作りゆえの人間味あふれる「へたれ感」との強烈なギャップこそが、日本におけるアニメーション産業の重厚な文脈に対する、一種のユーモア溢れるオマージュとして受容されている。