結論から明かすと、青山剛昌氏による原作コミックスにおいて、服部平次が「せやかて工藤」と発言した回数は0回です。100巻を超える長大な連載の中で、平次がコナンや新一に対して放った膨大なセリフを精査しても、この文字列がそのまま登場するコマは存在しません。
平次のセリフを細かく分解してみると、接続詞としての「せやかて(そうは言っても、だがしかし)」という単語自体は何度か使用されています。また、相棒でありライバルである新一を「工藤」と呼ぶ回数は作中屈指の頻度を誇ります。しかし、原作の該当シーンをどれほど探しても、
「せやかて……工藤」
「せやかて工藤、そんなこと言うてもな」
といったように、この2つの単語がダイレクトに連結した形での発言は確認されていません。「せやかて」と「工藤」という平次の頻出ワードが読者の頭の中で自然と組み合わさり、あたかも毎回のように口にしているかのような強烈な錯覚をもたらしたことが、調査から判明しています。