花火大会のプログラムを見るとき、どの光が3号玉なのかを見分けるのは難しくない。打ち上げから開花までのテンポが速く、中層の高さでリズミカルに連射される手のひらサイズの光球があれば、それが3号玉だ。特に芯入りと呼ばれる、中心にもう一つの小さな光の輪を持つ二重構造の玉が綺麗に開いたときは、花火師の極めて高度な技術が成功した証拠である。
近年ではYouTubeなどの動画配信プラットフォームで、4K・8Kの高精細スローモーション映像やバイノーラル録音による鑑賞スタイルが定着した。画面越しでも星が燃え尽きる繊細なグラデーションを確認できるが、やはり現地での生鑑賞に勝るものはない。風上を陣取り、打ち上げ地点から適度な仰角で見上げることで、火薬の匂いと爆風を全身で受け止める臨場感は格別だ。