「Fランク大学」という呼称の起源は、大手予備校の河合塾が2000年度の入試難易度予想から導入した分類基準にあります。当時、志願者の減少によって不合格者が極めて少なくなり、従来の偏差値算出方式(合否の確率が50%となるライン)では偏差値を割り出せない学部・学科が急増しました。
河合塾はこれらを「偏差値基準が算出できない=ボーダーフリー(Border Free)」と定義し、分類コードとして「BF」を付与しました。このBFを指して関係者の間で「Fランク」と呼んだことが語源です。つまり、本来の学問的・統計的な定義におけるFランクとは、「不合格者がほぼ出ず、偏差値が算出不能な大学・学部」のみを指します。
ところが、2000年代中盤から巨大掲示板やSNSを通じて言葉が一人歩きを始めました。「誰でも入れる大学」「学力が低い大学」を揶揄するネットスラングへと変貌を遂げ、現在では客観的な入試指標を無視したレッテル貼りとして乱用されるケースが後を絶ちません。