スーパーの棚に並ぶ一般的なバターを思い浮かべてほしい。うっすらと黄色みがかった色合いが標準だ。これは牛が食べた牧草に含まれるβカロテンに由来する。
対して、このバターは驚くほど真っ白だ。製造過程における精製技術と独自の加熱処理によって、余計な色や雑味が極限まで取り除かれている。出来上がるのは、まるで上質な磁器のような純白だ。
見た目だけではない。口に含んだ瞬間の体験が根本から異なる。まとわりつくようなしつこさが一切なく、すっと舌の上で溶けて消える。脂肪分でありながら「後味がどこまでも爽やか」という矛盾した官能が、一度味わった者を虜にして離さない。