フィリピンの高等教育には日本のような一律の「模試偏差値」制度が存在しません。しかし、現地の受験難易度や学生の学力水準から換算した場合、フィリピン大学の入学難易度は日本基準で偏差値65〜70(旧帝大・早慶上位レベル)に相当すると評価されています。
その難関ぶりを象徴するのが、学部入学希望者に課される全国統一適性検査「UPCAT(University of the Philippines College Admission Test)」です。毎年約10万人を超える全国のトップ高校生が受験するものの、合格率は例年10〜15%前後という極めて狭き門となっています。試験内容は数学、科学、言語運用能力、読解力から構成され、英語とフィリピノ語の両方でハイレベルな論理的思考力が試されます。
さらに特筆すべきは、入学後のドロップアウト率の高さです。同大学は「入るのは極めて難しく、出るのはさらに難しい」と称されるほど厳格な進級・卒業基準を設けています。講義は高度な英語ディスカッションと膨大な学術論文の提出が日常茶飯事であり、日本の大学に見られるような「入試がピークで入学後は遊べる」という甘い構造は一切存在しません。