横浜の地に生まれた村瀬諒は、幼少期から剣の道に邁進した。名門・日体荏原高校に進学すると、全国の強豪と鎬を削りながらその素質を開花させる。日本体育大学への進学は、彼の剣道人生における大きな転換点となった。
日体大剣道部の過酷な稽古の中で鍛え上げられた技術と精神力は、全日本学生剣道選手権大会での優勝という形で結実する。全国から集まる屈指の学徒剣士たちをなぎ倒し、学生王者の座に就いた瞬間だった。
その勢いは国内にとどまらなかった。2015年、日本武道館で開催された第16回世界剣道選手権大会。世界中の強豪が日本代表の座を狙う激しい選考を勝ち抜き、村瀬は日の丸を背負ってコートに立った。結果はベスト8。世界最高峰の舞台で示された彼の存在感は、国内外の剣道関係者に強い印象を残した。