異国情緒あふれる横浜中華街。近年の観光地化やストリートフード化の波のなかでも、関内・馬車道エリアからもほど近いこの店は揺るがないスタンスを保ち続けている。SNSで一瞬だけ話題になる映え重視の流行とは一線を画し、一皿一皿の完成度に愚直なまでにこだわる姿勢が、根強い常連客を引きつけて離さない。
「炎の料理人」として日本中にその名をとどろかせた時代の熱気は、単なるノスタルジーではない。日常のランチを味わう近隣のビジネスパーソンから、遠方から足を伸ばす広東料理ファンまで、幅広い層が暖簾をくぐる。変わらぬ活気と、深化を遂げる本格の風味が同居しているのだ。