2026年から2026年にかけて日本列島を直撃した米価の高騰と供給不安は、2026年を迎えた現在も外食産業の現場に深い爪痕を残している。大手飲食チェーンが一斉にライス大盛りの有料化やポーション縮小に踏み切るなか、個々の店舗がどのようにこの荒波を乗り越えているのかは極めて興味深い。
強みとなっているのが、本部の統制が厳格すぎない「緩やかなボランタリーチェーン」としての構造だ。画一的な中央集権型フランチャイズとは異なり、地元農家からの直接仕入れルートを開拓したり、日替わり副菜の工夫で原価率をコントロールしたりと、各店主が現場の裁量で柔軟なゲリラ戦を展開している。
「米の仕入れ値が上がったからといって、常連の現場仕事の兄ちゃんたちの飯を減らすわけにはいかない」。あるベテラン店主は笑いながらそう語る。利益率を削ってでも顧客との信頼関係を最優先する姿勢は、短期的な株主資本主義とは対極にある、日本古来の商売人道徳そのものだ。