21世紀におけるこの欲望の受け皿は、ストリーミングプラットフォームが主導する「トゥルークライム」ジャンルの爆発的ヒットだ。Netflixの『殺人鬼の記憶:テッド・バンディ・テープ』や、HBOが手掛ける重厚な実録犯罪ドキュメンタリーは、世界中で何億時間も視聴されている。実際の証拠品、現場見取り図、そしてぼかし処理を施された捜査写真のチラつきが、視聴者に圧倒的なリアリティと緊迫感を与える。
映画『ナイトクローラー』で描かれたように、視聴率やインプレッションを稼ぐために凄惨な現場映像を競い合って買い取るメディアの構造は、現代のデジタル空間でさらに先鋭化している。アルゴリズムはより刺激的で生々しいコンテンツを優遇し、クリエイターたちは一線を越えるギリギリの表現を攻め続ける。
凄惨な事実を伝えるための記録なのか、それとも恐怖と悲劇を商品化したクリックベイトなのか。商業主義と結びついた死の表象は、視聴者の倫理的感覚を麻痺させ、より直接的で無修正の刺激を求める層を地下空間へと誘引する構造を作り出している。