ボストン特有の巨大な左翼フェンス「グリーンモンスター」。このそびえ立つ壁をいかに攻略するか、あるいは味方につけるかが勝敗の分かれ目となる。ブルージェイズの中軸は立ち上がりから果敢に引っ張り、レフト方向へ高弾道の打球を連発した。壁を直撃する快音が響くたび、ボストンの外野陣は処理に追われ、走者が次々とホームを駆け抜ける。
だが、球場の特性を知り尽くしたホームチームも黙ってはいない。跳ね返りのクッションボールを巧みに処理し、二塁への好返球で進塁を阻む場面も見られた。緻密な守備位置の修正と力対力のぶつかり合い。打線が描く放物線一つひとつに、ベンチの緻密な戦略が透けて見える。