築100年を超える壮大な木造建築を維持管理していく道のりは、決して平坦ではありませんでした。経年劣化による雨漏りや木部の腐食、耐震性の確保など、建物を後世へ残すための維持費は莫大な額に膨らんでいました。
そうした危機を乗り越えるべく実施されたのが、保存修復を目的としたクラウドファンディングです。全国の建築ファンや文化財の保存を願う有志から目標額を大幅に超える多額の支援が集まり、傷んでいた屋根の葺き替えや外壁・意匠の補修工事が無事に完了しました。
市井の人々の熱い思いによって息を吹き返した鯛よし百番は、単なる飲食店にとどまらず、「市民の手で守り抜かれた近代建築の傑作」として、今なお力強くその輝きを放ち続けています。