日本史の歩みは、そのまま時を区切る称号の変遷史でもある。西暦645年に制定された最初の称号から、現代に至る主要な時代区分と代表的な改元を以下に整理した。
- 飛鳥・奈良・平安時代(645年〜1185年):大化(645年)/白雉(650年)/朱鳥(686年)/文武天皇即位後の大宝(701年)により制度が確立。養老、天平、延暦、貞観、寛平、天慶、長徳、治承などを経て平氏政権落日へ。
- 鎌倉・南北朝・室町時代(1185年〜1573年):文治(1185年)/建久/承久/正元/建武(1334年・建武の新政)。南北朝分裂期には南朝(延元、興国など)と北朝(建武、暦応、至徳など)でふたつの称号が並立する変則事態が発生。のちに応仁、永正、天文、元亀へ接続。
- 安土桃山・江戸時代(1573年〜1868年):天正(1573年)/文禄/慶長(1596年・関ヶ原の戦い前夜)/元禄(1688年・町人文化の隆盛)/宝永/享保(徳川吉宗の改革)/天明/寛政/文化/文政/天保/安政/慶応(1865年・幕末の激動期)。
- 明治以降の近現代(1868年〜現在):明治(1868年)/大正(1912年)/昭和(1926年)/平成(1989年)/令和(2019年〜)。
これらの一覧は単なる記号の羅列ではない。各時代の政権が国家の時間を支配しようとした痕跡であり、統治理念の結晶なのだ。