通りを歩けば、香ばしく揚げられたトルティーヤの匂いが漂う。沖縄独自のクリスピーなタコス、山盛りのタコライス、本格的なバーガーショップ。これらはすべて、基地の街だからこそ独自の発達を遂げた食文化だ。
さらに目を引くのが、壁一面にフラッシュ(デザイン画)を掲げたタトゥースタジオや、年代物のフライトジャケットを扱うヴィンテージショップの多さだ。日常の風景に溶け込んだミリタリーカルチャーは、借り物ではない本物の歴史の厚みを感じさせる。
単なる流行のミリタリーファッションとは違う。兵士たちの実用着として持ち込まれ、街の人々の手によってリメイクされ、生活の糧となってきた歴史。手触りのあるカルチャーが、このストリートのそこかしこに転がっている。