「ビールを焼酎に変えれば大丈夫」という言説を信じている人は多い。しかし、アルコール飲料・ビールが体にもたらす影響は、単なるプリン体の含有量だけでは語れない複雑さを持っている。
実際の数値を見てみよう。ビール100mlあたりに含まれるプリン体は3〜7mg程度と、数値自体は肉類・レバー・魚卵(100gあたり200〜300mg以上)に比べて遥かに少ない。しかし、アルコールそのものが肝臓でのATP分解を促進して体内でのプリン体合成を早めるうえ、腎臓からの尿酸排泄を力強く阻害する作用を持っている。
つまり、たとえ「プリン体ゼロ」を謳うアルコール飲料であっても、お酒そのものを大量に飲めば尿酸値は確実に上昇する。さらに、酒の肴として肉類・レバー・魚卵といった高プリン体のおつまみを一緒に摂取すれば、体内へのダブルパンチとなり激痛の引き金を引くことになる。単一の食品数値だけに惑わされず、相乗的なリスクを正しく把握することが重要だ。