ファンタジアン柳津店がこれほどまでに惜しまれた理由は、単なる規模の大きさだけでなく、店舗スタッフによる徹底したメンテナンス体制とプレイヤー目線の空間づくりにありました。
音ゲーマーが集う「聖地」としての存在感
当時、店内には『beatmania IIDX』『SOUND VOLTEX』『チュウニズム』『maimai』といった人気音楽ゲームが複数台並び、待ち時間なく連戦できる環境が整っていました。特に鍵盤のバネやスイッチの重さ、モニターの遅延調整に対するこだわりはコミュニティ内で高く評価され、「柳津のメンテなら安心して自己ベストを狙える」と遠方から遠征してくるプレイヤーも珍しくありませんでした。録画設備の導入やイヤホンジャックの整備など、コア層の要望をいち早く取り入れる柔軟性も評判を後押ししていました。
ファミリーからシニアまで賑わったメダルゲームとレトロゲーム
音ゲーコーナーと並んで活況を呈していたのがメダルゲームフロアです。大型プッシャーゲームからシングルプッシャー、競馬ゲームまで多彩なラインナップを取り揃え、休日はファミリー層、平日は地元のシニア層で賑わっていました。また、他店では撤去されてしまったレトロゲームや旧型ビデオ筐体も大切に稼働し続けており、新旧のゲーム文化が美しく共存する貴重な空間でした。
営業時間についても、深夜帯まで営業していた時期には仕事帰りの社会人や学生がふらりと立ち寄れるサードプレイスとして機能しており、単なるアミューズメント施設を超えた温かなコミュニティがそこにありました。