主演の青島リカ役を演じた菅野美穂は、当時まだ10代後半。母親から「イグアナ」としてしか見られず、自身も鏡に映る己の姿をイグアナと思い込んでしまう複雑なヒロインを、鬼気迫る繊細さで演じきった。
この作品での体当たりの演技によって、彼女はアイドル女優から本格派女優へと鮮烈な脱皮を遂げた。感情を押し殺した目つき、自己嫌悪に苛まれる震える声、そして時折見せるピュアな笑顔。その演技力は今見返しても息を呑むほどだ。現在も第一線で活躍を続ける菅野美穂の原点がここにあるということは、日本のドラマファンにとって周知の事実である。