ネット上の掲示板やSNS、動画共有サイトを閲覧すると、仮性包茎自力で治す方法と銘打ったノウハウが大量に出回っています。手を使って平常時に亀頭を露出させるマニュアルトレーニングをはじめ、夜間に皮膚を引っ張ってテープで留める手法、あるいは専用器具を装着して形状記憶を促すといったアプローチです。「手術なしで手軽にコンプレックス解消」をうたうこれらの手法は、医療機関の受診を恥ずかしいと感じる若年層を中心に広く拡散されています。
形成外科医および泌尿器科専門医の共通見解として、自力改善の医学的根拠は存在しません。包茎の原因は、陰茎本体のサイズに対して包皮が余分に長いという「解剖学的な皮膚の余剰」にあります。いくら外力で皮膚を後方に引っ張り続けても、余っている余剰皮膚が自己融解したり、縮んで消失したりする生体反応は起き得ません。一時的に皮が剥けた状態を維持できたとしても、それは単に組織が圧迫されて一時的な折り目がついているに過ぎず、勃起や排尿、日常生活の摩擦によって数時間から数日で元の状態へと戻ります。