『仮面ライダー555』中盤のサスペンスを大いに盛り上げたのが、デルタギアの目まぐるしい所有権の移動でした。歴代装着者の顔ぶれと経緯を振り返ると、その過酷な運命が浮き彫りになります。
最初にデルタを保持していたのは、流星塾生の中で最も心優しい少女・木村沙耶でした。彼女はデルタの強大な力に溺れることなく、塾生仲間を救うために奔走しましたが、オルフェノクの幹部集団「ラッキークローバー」に狙われ、澤田亜希(スパイダーオルフェノク)の手にかかり非業の死を遂げます。
その後、ベルトを奪ったのがラッキークローバーの最強格である北崎(ドラゴンオルフェノク)でした。もともと圧倒的な戦闘力と残虐性を持っていた北崎がデルタの力を手に入れたことで、ファイズやカイザを赤子の手をひねるように圧倒する「絶望の時代」が到来します。自らを「世界で一番強い」と嘯く北崎の手で、デルタは悪夢の破壊兵器として猛威を振るいました。
その後も、戦況や謀略によって草加雅人や乾巧、塾生の阿部里奈、新井賢児、河内勇樹らが一時的に装着。変身者によって戦い方や性格の変化が克明に描かれたことも、デルタギアの特異性を象徴しています。