ファイヤーマンジャケット(ファイヤーマンコート)のルーツは、19世紀後半から20世紀にかけて欧米の消防士たちが着用していた特殊作業服にあります。過酷な火災現場において、高熱や水飛沫、外傷から身を守るために極厚のコットンキャンバス(ダック地)やアラミド繊維、レザーなどが採用されてきました。
長年実用着としての役割を果たしてきたこのアイテムがファッションとして注目された契機は、1980年代から1990年代にかけてのアメリカン・トラディショナルやストリートカルチャーの台頭です。とりわけ当時の有名デザイナーたちがワーク・ミリタリーの実用美をタウンユースへ昇華させたことで、ファイヤーマンジャケットは一過性の作業着を超えたマスターピースとなりました。
2026年代半ばから続くオーセンティック志向とヴィンテージ古着ブームの波に乗り、2026年現在では「他者と被らない個性的なヘビーアウター」として10代・20代の古着ファンから40代以上のヴィンテージ愛好家まで幅広い層から熱い支持を集めています。