ネット上の情報では「英語でファイトと言ったら100%喧嘩になる」「絶対に英語圏で口にしてはいけないタブー語」といった極端な言説が散見されますが、これも正確な理解とは言えません。
英語圏でも、特定の熟語や文脈の中では「戦う姿勢」を肯定的に捉えるケースが存在します。例えば、「Fight for your dreams(夢のために闘え)」や「Keep fighting(諦めずに闘い続けろ)」、あるいは大病を患った人に対する「Fight the disease(病魔に打ち勝て)」といったフレーズは、ネイティブの間でもごく自然な励ましとして通用します。
問題となるのは、あくまで「文脈なしに単語一言で『Fight!』と叫ぶこと」です。主語や目的語を省略しがちな日本語の感覚をそのまま英語に持ち込むと、言葉の矛先が曖昧になり、物理的な暴力衝動を促しているように受け取られてしまうという言語構造の違いを理解しておく必要があります。